LAを変えた動物愛護団体の “巻き込み力”
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注目のコメント
【追記】
・櫻井 修平さん、Jasmine Fujisawaさん、一瀬 章さん、どくたぁ(Yamada S)さん、保護動物にかんする体験談をシェアくださりありがとうございます!
・Hirayama Takuroさん:
LAでは保護センターやシェルター側が譲渡前に、ワクチン接種や不妊/去勢手術を済ませることを義務づけられており、かなりの人手と経費がかかると聞きました。ベストフレンズのアダプション支援金は、それを助ける意味があるそうです。
・藤沢 烈さん:
日本国内の取り組みについて、教えてくださりありがとうございます。ピースウィンズジャパンさんの「ワンだふるサポーター」のページ、分かりやすいですね。
http://peace-winds.org/zero/index.html
熊本復興支援での取り組みについても、ニュースなどで拝見するのを楽しみにしています!
【元のコメント】
LAの動物保護シェルターで殺処分される犬猫を救おうと、興味深い活動をしている非営利団体「ベストフレンズ」について書きました。
彼らが運営するシェルターや、主催した犬猫の譲渡イベントを訪ね、学んだことをまとめています。
イベントはLAの大きな公園で行われ、参加したすべての犬猫ウサギ(2日間で合計500匹!)が新しい家族と出会えました。1匹譲渡が決まると、それを知らせるベルがチリリリンと鳴り、会場にいるみんなが拍手して、まるで動物たちの門出を祝うような温かい雰囲気でした。
動物の命を扱っているので軽々しいのは望ましくないかもしれませんが、やはり明るく楽しい場所に人は集まってきますね。すぐにペットが飼えない人でも、募金やボランティアはできるので、こういうイベントで広く周知するのは意義深いと感じました。
こうした団体でボランティアされている方、保護動物の里親をされている方がいらっしゃいましたら、ぜひ体験談やご意見を聞かせてください。
▼前回の記事:なぜ、LAっ子はペットショップで犬猫を買わないのか?
https://newspicks.com/news/1592050ベストフレンズは、譲渡数に応じた助成金を提供。またハリウッド女優、プロカメラマン、インフォグラフィックアーティストと連携しPRをサポートすることで、LAにある100の動物愛護団体をネットワーク。動物保護/譲渡数をKPI管理/分析することで、LAの殺処分ゼロに大きく貢献しています。こうした取り組みは「コレクティブ・インパクト(複数/多セクターによる社会問題解決)」と呼ばれます。国内でも、ピースウィンズジャパンの大西さんが、ふるさと納税で4億円集め、広島県内の犬殺処分ゼロを成功されています。ファンドレイズ協会の鵜尾さんも、寄付の分野で集合的な取り組みを進めています。私も熊本復興支援で同様の取り組みができないか、模索しています。
この巻き込み力の根源を考えていくと、優秀な人材→人材を雇うためのカネ→集金力→個人からの寄付→寄付に対する税控除、というポイントに行き着く。
米国は寄付文化があるが、これは文化だけではなく、税控除されることが大きい。また企業も同様に税控除されるため、従業員が寄付する場合マッチングギフトといって同額を企業も寄付することで額を二倍にするような施策を持つ会社が多い。
不勉強のため日本ではどのような税控除の仕組みがあるかわからないが、少なくとも自分のようなサラリーマンは源泉徴収されているので確定申告するのも面倒くさくて調べる気にもならない。
(米国は全員タックスリターンといって確定申告のようなものをやらなくてはならないので、そこで寄付実績を申告して税控除を受ける)
日本のNPOを見ていると政府や自治体からの補助金で成り立っているようなところも見受けられ、これでは首根っこを押さえられているようなもの。我々国民からの税金を集金して子飼いのNPOに配る日本、国民一人一人が本来は税金として払うはずだったおカネを自分の意思で寄付先を決められる米国。この辺りにも日本の課題があるように思います。