外国人家事労働者に出産を認めないシンガポール
2016/06/07, NewsPicks編集部
リアルタイムざっくりASEAN No.40
外国人家事労働者に出産を認めないシンガポール
2016/6/07
シンガポール人は6割しかいない
シンガポールは建国から50年程度という短い期間で1人当たりGDPが日本をしのぐほどに成長した。その成功の秘訣としては様々な要素が考えられるが、移民政策は重要なポイントの一つだろう。
人口や移民に関する統計を見ておくと、シンガポールが経済発展のために外国人を十二分に活用してきた、あるいは活用せざるを得なかったということがよくわかる。
外国人の多さは筆者の肌感覚だけでなく、統計資料からも裏付けられることだ。シンガポール政府が運営する「Our Population, Our Future」(私たちの人口、私たちの未来)というサイトを手がかりに見ていこう。
まず、シンガポールの人口は約530万人だが、シンガポール国籍者は約6割にすぎない。残りの約3割は外国人、約1割は永住権取得者である。
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コメント
注目のコメント
今回はシンガポールの人口統計を手がかりに、外国人家事労働者、いわゆるお手伝いさんやメイドさんと呼ばれる人々のことについて考察しました。日本でも移民の議論で重要な論点になっています。シンガポールと日本を一概に比較することはできませんが、シンガポールの「ドライ」な政策から、考えるべき論点も浮かび上がってきます。
なお、シンガポールでも香港でもどこでもそうですが、家事労働者の人々は料理や洗濯掃除だけでなく、ベビーシッターや高齢者の介添えなどもしています。日本で家事労働者について議論する場合は、保育や介護との線引きなども論点になりそうです。
なお、記事に使用した写真は、ショッピングセンターに入っているメイド派遣エージェントの外観です。この周りにもずらっとエージェントが並んでおり、メイドさんが常時待機。エージェントと契約をすれば、その場で自宅に住み込みとして連れて帰るシーンもみます。
*「ざっくりASEAN」バックナンバー
https://newspicks.com/user/9202/うちはシンガポール移住当初からミャンマー人のメイドさんに住み込みでサポートしてもらっている。税金含めて月額6万円ほどで食事や洗濯、掃除などの家事はもちろん、子供の送り迎えや経費精算など簡単な仕事の手伝いまでしてくれて、居なくては生活が成り立たない存在。うちの子供と一緒に日本語を覚えて、いずれミャンマーに戻ったら進出してきている日本企業で働けたらとキャリアについてもきちんと考えているとても真面目な女性。
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