ネスレの「脱おかし」戦略。次なる主戦場はヘルスケア
2016/06/02, NewsPicks編集部
薬としての食品をめざすネスレの挑戦
ネスレは世界最大の食品会社だ。従業員は33万5000人を数え、2000種を超えるブランドの製品が、85カ国にある436か所の工場で製造されている。
ネスレの企業価値はヨーロッパ最高の2400億ドルに達し、大手石油会社ロイヤル・ダッチ・シェルを上回る。その製品は世界195カ国のうち、189カ国で販売されている。
食生活の歴史に対するネスレの影響は、語りつくせない。今のような形でのスイーツは、同社を創業したアンリ・ネスレなしでは存在しなかっただろう。
ネスレはスイスのヴヴェイの住人で、19世紀後半に近所に住む友人が世界初のミルクチョコレートをつくった時にコンデンスミルクを提供した。
ネスレの科学者は世界初のインスタントコーヒー、ネスカフェを開発し、第2次世界大戦中の軍の飲料として採用された。ネスレのチョコレートは、世界初のチョコレートチップ・クッキーに使われた。
newspicks.com
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コメント
注目のコメント
このネスレの特集は下記の点ですごく面白いですね。こういうのはもっと記事として提供され、読みたいものの一つです。
1)砂糖に対するビジネスへの影響
砂糖へのマイナスイメージから、ビジネスがシュリンクしているのが知らなかった事実。「タバコ会社の二の舞になる」という着眼点が凄いと感じます。
2)医薬品と菓子との融合
食べて治す、食べ物を薬とみなす、こういう発想からビジネスの変革を起こそうとしているのは着眼点が素晴らしい。確かに巨額の新薬の研究開発費を考えると、確かに頷けるところもある。食=医薬、という発想の転換が面白いですね。こういう発想の転換はどのビジネスパーソンでも応用できそうなこと。アフリカのような途上の消費市場でさえ、チョコレートといっしょにサプリメントが売れる。ひとりの消費者が両方を同時に欲求しているのだから、当然といえば当然ですね。
麦芽飲料のミロなんかもニュートリションに入るのかな?アフリカでは粉乳や朝食用フレーク、子ども向け栄養飲料などを売っています。ネスレはいろんな原材料を粉にして固めて売る企業というイメージめちゃめちゃ面白い。砂糖が与える健康影響から、タバコ会社化しかねないという危機感からヘルスケアへの展開、しかも薬を植物由来で美味しくという突拍子もない方向で、超一流研究者に研究資金を用意する
世界最大の食品会社としての社会的使命を意識しているように感じます
朝から今やっているプロジェクトにヒントをもらえた、よい記事でした
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