グーグルのS・ピチャイCEOに聞く--「Google I/O」で披露のAIビジョンや新製品の狙い(前編)
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注目のコメント
Googleのやってることが他社の焼き直しに見えるかもしれないが、それは過去にMicrosoftもIBMもやってきた、ランチェスター戦略で言う強者の戦略。以前から書いているように、機械学習の時代、そしてそれが自然言語処理に強く関連するものになった途端、Googleの強さは他社の比較にならない。
もちろん、アイデアも他社の後追いでないものを期待はしたい。
AlloとDuoについてはメッセージングにおけるプラットフォームを狙ったものだろう。これが武が悪いのは事実。Alloに組み込まれたGoogle Assistant機能は、MicrosoftがBot Franeworkとして組み込んだように、Slackのような既存メッセージングプラットフォームに提供することも可能だったろう。今回のプラットフォーム戦略が失敗したら、そちらに方針変更することはあるかもしれない。自分も下記と同じ印象。それは記事にあるように他社と同様なものもあれば、Hangout代替といった自社の代替もあった。
個人的に思うのは、昔は検索がネットの全てであったといっても過言ではなく、そのレイヤーを抑えていたGoogleは本当に強く、「世界中の情報を整理する」というミッションを行える場にいた。ところがネットが提供できることが増える中で、パーソナルな情報はFacebookに、個人間のコミュニケーションは前はGmailで押さえられてたのが各種メッセージアプリ(特にFacebook系)に、そして購買活動はAmazonに取られた。Googleが抑えている情報の絶対量はものすごく増えても、それ以上に情報領域の拡大が早く、シェアが低下していると思う。
そこを再度取るために色々な取り組みをしているという印象ではある。ただ、MSがNetscapeに対してIEをだしMSNでYahooに対抗もしたが、そこから出てきたのがGoogleだったように、変わる世界のなかで情報を抑えるのは簡単ではない。Androidが成功したことはせめてもの幸いだし、そこはスマホの一番の基盤レイヤーなので取れる情報も多いだろう。
『われわれはこの1週間、米国時間5月18日に開幕したGoogle I/Oで披露されたさまざまな製品を初めて目にしてきたが、その多くが既存製品を新たに解釈し直したものであることに気づかずにいられなかった。』Googleplexへの訪問含め、しっかりとGoogle I/Oに参加してきました。
ピチャイ氏のKeynote講演で最初にスタートしたのが、Google assistant。そして最後に紹介されたのが機械学習を初めとするAIへの取り組みでした。
その間の商品群、Google HomeもAlloも基礎となっているのはGoogle Assistant。そしてこのGoogle AssistantはGoogleらしいAIの出来栄えになっています。
私は今までのAIよりも身近でイメージが湧きやすいAIだったので、すごく期待しています。