【クルーグマン】日本は「デフレの重力」から抜け出していない
2016/05/23, NewsPicks編集部
イノベーターズ・トーク Part1
【クルーグマン】日本は「デフレの重力」から抜け出していない
2016/5/23
好転は永続的なものか
──黒田東彦日銀総裁は、デフレを「物価が持続的に低下する状態」と言っていますが、そもそもクルーグマン氏が考えるデフレの定義とは。
クルーグマン:細かいことを言えば、黒田氏が言う定義にケチをつけることはできます。彼の言い方ではデフレは長く続くような印象を与えますが、デフレは短期でも起こることがある。
ただ定義よりも重要なことは、今、全体的にあまねく起こっているデフレが問題だということです。
一つの商品やサービスの価格が下落していることではなく、生産される商品すべての価格が下落している点に目を向けなければならない。
──黒田氏は「3年前に始まった『量的・質的金融緩和』という大胆な金融政策のもとで、幸いなことにデフレ脱却が視野に入りつつあります」と言いましたが、同感ですか?
私はまだ懸念しています。
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コメント
注目のコメント
慢性的デフレの原因は、消費意欲世代(若年僧)と消費不関心世代(老荘年)における資産配分ギャップと考える。若年僧には、十分な資産配分が無く、年金減少や財政負担増の不安、更に、安定的な職業の不足。これでは、安物買いや消費控えを「しつこく」追求するのは当然だ。高度成長時代に育ち、バブル経験が有る私の世代(50代)が、もっと真剣に若年層元気にする行動を起こしべきだろう。
黒田総裁がなぜデフレが終わったと言わないか、言ってしまうとこれ以上異次元の金融政策が続けられないからでしょう。
それにしても当たり前の事を随分と遠回りに説明しますね。
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