久々に時価総額500億円突破のじげん。M&AとPMIが凄そう
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M&A意欲のある会社にとっては、まずもって「買い手」として認知してもらえることがとても大切です。「買い手」として認知してもらえるからこそ持ち込み案件の数も増え、取捨選択の巾が広がる。
ベンチャー投資を行う企業が本体から投資をしていればいいのに、わざわざ投資子会社を設けたりファンドと称するのも、アナウンスメント効果というのが実は一番大きいのではないかと。
私も起業家の方から売却のご相談を受けると、真っ先に平尾社長の顔が頭をよぎります。「割高なバリュエーションを回避」の根拠は記事では特に示されていませんでした。
じげんの有価証券報告書/決算説明会資料によると、2015/3期における大型M&Aについて:
・ブレイン・ラボの買収では、買収金額12億円、対象会社の直近の売上高は3億円/経常利益8千万円。のれんは10億円です
・リジョブの買収では、買収金額20億円、対象会社の直近の売上高は9億円(経常利益2億円くらいか)。のれんは18億円です。
バリュエーションは割高ではないということなので、大変活気のあるインダストリー/会社ということなのでしょう。
なお、じげんのバランスシートを見ると、のれんは31億円に対して自己資本は36億円で、格付機関や銀行の見るTangible book value(のれん控除後の純資産)は5億円。時価総額は500億円なので、単なるご参考までにTangible PBRは100x。SPEEDAによると足元PERは43x。
市場が効率的なら、市場はじげんの相当な成長とCFの獲得を見込んでいるということなのでしょう。ネット企業のバリュエーションは本当に難しい