東大医学部の面接導入
コメント
注目のコメント
この話題ではおそらく医者のコミュニケーション等々の資質への疑問が表出しているんじゃないかと思う。
医学部医学科というのは、要するに医者という資格取得向けの課程なので、キャリアとしてはポータブルなものではなく、つぶしがききづらい領域だ(逆にくいっぱぐれがない領域とも言える)。そんな東大理IIIにただただ難易度が最も高いという動機で進んでしまうのは、本人の資質とは関係ないし、一般の学生が通過する就活に向けた自己理解などが不要なので、向き不向きなく医者になろうというのは、なかなかつらいところではある。
ただ、東大出身のお医者さんが臨床医ではなく、研究医としてならば能力も高いので、一般的な臨床(つまりは受診したときの先生として応対することだ)への影響は軽微だと思いますけど。(とはいえ研究者としてもコミュニケーションは必須なんですけどね)コメントしづらいトピックですが…
医師は職業柄、患者さんの身体の見られたくないところも見ますし、生活歴や家族背景まで踏み込むことも日常的です。それゆえ、人格的に歪んだ者が医師となることを未然に防ぐという意味で、面接導入は良いことだと思います。面接がどこまで機能するかという別な問題はありますが。
また、医師には社会性に問題のある方が多く見受けられるという点について、医学部入学時点で歪んでいたということもさながら、職場における医師の職権優位性が段々と人をそうさせるのではないかと思います。
上昌広先生が冒頭で「東大医学部の凋落は、今後も続くと感じた。」と述べられているのは、後者の問題の方がずっと大きいからだと思います。