VW、米国側と排ガス不正善後策で合意-費用100億ドル超か
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まず、①がVWのプレスリリース。本件、昨日②でコメントしたが、自分はまだ錯綜しているという認識。100億ドルという数値の内訳がそもそもはっきりしない。想定される支出項目として、
a) ユーザーへの賠償・修理・買い戻し費用など
b) 当局へのディーゼル不正に関する罰金
c) 不正によって過剰に汚染物質を排出した罰金・復旧基金
の3つがある。元々(b)自体で台あたり3.5万ドル、計180億ドルとなる可能性が昨年から指摘されている(③)。昨日の②を見る限り、(a)及び(c)についての言及はあるが、(b)についての言及はない。ただ、これはEPAが規制主体で①の合意主体にEPAも含まれるので、入っているのかもしれない。ただそうすると、罰金を差し引くとユーザーの手元に戻る金は少なくなる。そして、もちろん(a)についても当局が合意してもユーザーが合意するとは限らず、民事訴訟は大量に続くだろう。
あと、欧州と比較して考えた時に(b)及び(c)は欧州のほうが規制値が低いため、相対的に低くなる可能性もあろうが、(a)はユーザーとの話であり、米国のが一定基準となる可能性もある(もちろんVWのディスクレには本件が「no legal bearing on proceedings outside of the United States.」という文言はあるが…)。
①http://www.volkswagenag.com/content/vwcorp/info_center/en/news/2016/04/VW_US0.html
②https://newspicks.com/news/1512903?ref=user_100438
③https://newspicks.com/news/1167893?ref=user_100438