225兆円超えるメガファンド、サウジ脱石油戦略の突破口に-副皇太子
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約225兆円のファンドサイズなんて聞いたことが無い。サウジの石油会社の株式を売却して、それを株式投資転換させるという発想か。日本でも商事の資源価格下落による減損が話題になったばかりだが、資源資産の一部を他のポートフォリオに割り当てること自体は良策。しかし、こんなに金額が大きいとサウジや中東向けIRも注力分野の一つにしないといけなくなりますね。
下記英語記事(①)に詳細がある。アラムコの上場を意図しているが、国が売却するのは5%程度とのこと。アラムコの時価総額がどうなるか分からないが、例えばExxonは約3500億ドルでその10倍とすれば3.5兆ドル。その5%とすれば1750億ドル。
それをSWF(Public Investment Fund)の資金の一部とする予定で、そのファンドは2兆ドル(230兆円…ちなみに東証一部全体で3月末でちょうど500兆円)にもなる見込みとのこと(現在のSWFと合わせた金額?現在のSWFの金額が分からないが…)。
そして現在5%しか国外に投資していないものを2020年には50%に引き上げる予定。700億ドルの引き上げで結構なニュースになった(SAMAだけではなかったのでもっと多くの引き上げがあったが)なかで、1兆ドル近くが世界の金融市場に流れたら相当な買い圧力となる可能性。
なお、関連するニュースとして、昨年のSAMA(サウジ通貨庁)の700億ドルの現金化(②)、サウジがSWFを新しく組成しようとしているという報道(今回の件の段階、③)も合わせて。
①http://bloom.bg/22UmmG1
②https://newspicks.com/news/1178759?ref=user_100438
③https://newspicks.com/news/1348236?ref=user_100438
※アラムコ上場以降に関するインタビューでしたコメントを転載2兆ドルのファンドと聞くと莫大な金額に聞こえるけど、3,000万人近い人口を考えると金融収益だけでは食べていけない。ちなみにノルウェーは人口500万人でSWFが1兆ドル、カタールは30万人で1,000億ドル。おまけに出生率が高くて長期的には1億人まで人口増える見込みだから、手間はかかっても国内産業育てていかなければ。サウジの指導層なら皆分かっていることだろうけど。
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