[規制改革2]「勉強バカ」しか受からない司法試験にモノ申す
NewsPicks編集部
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弁護士の供給を増やしても、訴訟社会ではない日本では劇的に弁護士への需要が増えるわけではありません。そもそも日本自体人口が増えないし、アメリカのように裁判所が高額な賠償金を認めることもなく、また、昔よりは早くなったとはいえ、裁判に多大な時間がかかるので、紛争を裁判で解決しようとする人が増えるはずもありません。
結果として、弁護士は余りはじめ、法律事務所に就職できない新人弁護士さんが、何の実務経験もないのに1人で開業せざるを得ないといった、無茶な状況が発生しましたよね。
電車のつり革広告で過払い金返還訴訟の広告を一時期よく見かけましたが、日本最難関の資格に合格したのに、ほとんどスキルの要らない仕事の依頼人探しに躍起にならざるを得ない現状にビックリした覚えがあります。この記事の件で、弁護士の需給バランスが大きく崩れ、それこそ「資格を取れば一生安泰」ではなくなりました。【第16話】「司法試験に通ったら一生食べていけるなんて、こんなバカな話はありません。既得権益そのものです」と憤るオリックス宮内さん。そんなものだと疑問も感じていなかった私はまず何でも疑うことから始めないといけないと思いました。
「ロースクールに行けば7〜8割が弁護士になれる」。法科大学院が出来た時、そうアナウンスされました。結果、志願者が殺到。でもその口約束はただの一度も守られることがありませんでした。現在多くの法科大学院の経営は火の車。職業価値の暴落により、志願者も減っています。ロースクール構想は明らかな失敗だったと思わずにはいられません。