【三井物産】伸びるのは「修羅場」「土壇場」「正念場」経験者

2016/3/3
前2回につづき、今回は三井物産人材開発室長に聞いた。

「どこでもドア」問題の意図

──三井物産インターンシップ応募のエントリーシートの設問「あなたは『どこでもドア』の開発に成功しました。いくらで販売しますか。値付けの理由も含めて説明してください」が話題です。なぜ、このような課題を設定したのか、その意図について教えてください。
中野 今回のインタ—ンは、【Program A】と【Program B】の2回にわたり、行っています。【A】は記号で表現すると、「1」から「∞(無限大)」というテーマ。今、世の中に存在する事業と事業をどうつなげれば、新しい事業ができるかを考える内容です。
これに対し、【B】は、「0」から「1」。どうすれば新しいイノベーションを起こせるかについて、考える内容です。ですから、【B】の参加者には、前例にとらわれない柔らかい発想力や問題意識などを問う課題を、設定させてもらいました。こればっかりは正解がありません。ただ、正解のない課題に対しその人はなぜそのよう回答をし、どのように考えたのかを見ると、だいたいその人の人物像が見えてくるんですね。
──どのような回答をした人を、評価しましたか。