韓国ポスコ光陽5号高炉、炉容積5500立方メートルに拡大改修
2016/02/18, 日刊鉄鋼新聞
韓国ポスコは、国内主力製鉄所の一つの光陽製鉄所で、5号高炉の拡大改修工事を始めた。投資額は約3500億ウォン(約330億円)。15日23時に終風した。再び稼働を始めるのは5月で、24日に火入れ式を予定する。炉容積は3950立方メートルから5500立方メートルに拡大するが、「増産を計画したものではない」(ポスコ関係者)という。生産効率を高め、コスト競争力を高めることなどが狙いとみられる。
すでにポスコはインドネシアにスラブを外販する一貫製鉄所があり、グループ内の鉄源需給には余裕がある。5号高炉も拡大改修は行うものの、出銑量を調整し、粗鋼および鋼材の生産バランスを保つことになる。
光陽製鉄所は5基の高炉を持つ粗鋼生産規模2千万トンの一貫製鉄所。特に自動車用鋼板を中心とした薄板生産が強みで、2017年6月稼働予定で第7CGLの建設も進めている。
原料ヤード、高炉から下工程まで一直線状に並ぶ設備レイアウトはポスコの競争力の源泉であり、単一製鉄所では世界最大規模。高炉も世界最大とされる内容積6千立方メートルの1号高炉がある。
5号高炉は2000年4月18日に稼働を始め、約5800日間で約5千万トンの粗鋼を生産。今回の改修に伴い、1号・4号・5号高炉が5500立方メートル以上の大型高炉となる。
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