【広木隆】当面の相場見通しと3つの「逆転」
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注目のコメント
Inadaさんに同意。そもそも最近円高になるまで一年間119円以上を維持していた。今2016年度業績は115~120円くらいで見ると思うが、為替面での増益効果はない。加えて、業績が良いので給与など固定費は基本的には上げるだろうし、一方で設備系は先行きが良くない上に過去数年設備投資が進んだからピークアウトが見られる。どちらかというとEPSの下方修正がどれくらいで止まるかというのが論点①で、そのうえでリスクはあるがまだ業績が持っている中(ようはピークアウトしてきそう)という中で、どれくらいまでPERを許容するかというのが論点②だと思う。ピークアウトしそうな中で、PBRの支えもなく、自分はPER17倍どころか15倍さえも払いたいとは思わない。
ちなみに、下記見る限り予想EPSは現在1137円まで切り下がっている。
http://nikkei225jp.com/data/per.html「アメリカの利上げ見送りが、株価が上がるきっかけというご見解だが、それで円高になってしまい逆に下がるトリガーのリスクもあると思うのだが」
市場全体としては当面ここが肝だと思います。先週末の雇用統計発表でそれほど為替に大きな動きが見られなかったことから、米国の追加利上げ見送りでも大幅に円高とならなければ株価上昇のきっかけと言えるのかもしれません。
ごく短期的にはセンチメントに動かされている感があるのでなかなか難しいですが、ファンダメンタルズで動くようになれば決算またぎでEPSがどう動くかに注視する必要はあるものの高値目標21,000円というのは年央につけてもおかしくない数字だと私も考えます。
ただ、前提条件としてはさらなる追加緩和以上に選挙を控えて財政出動がどの程度入るか、また衆院解散の名目として消費税増税見送りが盛り込まれるかというのがマクロ経済からすると鍵を握っているのではないでしょうか。円高ダメージが効いてくる来季にeps1200円がイマイチピンとこない。良くて横ばいだと思うけど、横ばい一株利益の日経平均をper17倍まで買うお人好しはいるんでしょうか?