[東京 5日 ロイター] - 日本銀行のマイナス金利政策導入を受け、三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行、三井住友銀行は、定期預金に付ける金利を引き下げ、一部の大口定期と小口定期の金利水準を同一にすることを決めた。大口預金に対する金利優遇措置を止め、預金の流入を抑える。

三菱UFJなどは8日から適用される2―10年の大口定期預金(1000万円以上)に付与する金利を一斉に引き下げる。1000万円を下回るスーパー定期の一部も引き下げるが、これにより一部の大口定期の金利は、小口定期と同じ水準になる。

例えば、みずほは2年の大口定期を0.01%引き下げて0.03%とし、1000万円を下回るスーパー定期と同じ金利にする。三菱UFJは大口定期を0.015%引き下げ0.025%とすると同時にスーパー定期も0.005%引き下げ、大口と同じ0.025%とする。

これまでは銀行は、大口預金に対してより高い金利を付与して資金を集めてきたが、日銀のマイナス金利再策の導入で預金収益が悪化するため、預金の増加を抑える施策に踏み切る。

(布施太郎)