年金運用を産業活性化に生かせ(安東泰志) ニューホライズン キャピタル会長兼社長
日本経済新聞
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注目のコメント
個人的には、年金運用は長期のリスクリターンとして、年金にマッチングする資産に投資するという一つの目的に集中すべきと思っている。なので、目的が複数になることには反対。そのうえで、PEはどうなのかという点では、他の資産と価格の動きが異なり、分散投資という観点で投資資産全体のシャープレシオを上げる効果があるというのが一般論。いま出張中なので確認できないが、ここらへんはたしか「アルファを求める男たち」(ピーター・バーンスタイン著)に米国などでの年金・大学基金の運用形態の変化で出てた気がする。また年金という巨額の資産に鑑みた時、一定比率であればPEは大企業のLBOなどもあるので、その運用資産を入れても「コップにバケツで入れる」といった状態にならないはず。
一方で、PE投資といっても、国内に投資するのか、海外含めて投資するのかという論点がある。分散投資や投資ユニバースの広さという点で、自分は海外含めたPEに投資するほうが、直感的にはシャープレシオの向上につながると思う。その観点で、やはり年金は冒頭に書いたように「長期のリスクリターンとして、年金にマッチングする資産に投資するという一つの目的に集中」すべきだと思う。良記事。安東さんご自身のコメントも含め100%同意。ポジショントークでは無いでしょう。
ちなみに、じゃあヘッジファンドも、という人もいそうだが、CalPERS始め米国の年金基金はヘッジファンドからは足を洗い気味。ヘッジファンドは、徐々にリスクリターンが合わないことが露呈して来ている。