今年の世界のM&Aは約568兆円超で8年ぶりに過去最高を更新。そして日本は?
コメント
注目のコメント
記事にあるM&A一覧は、日本企業の大規模M&Aが網羅されているわけではありませんが、まとめとしてありがたいです。
NPを去年の11月から始めた影響でM&Aに興味を持ち、紹介されている大体のM&Aは逐一記事を追ってきました。NP続けてきて良かったなあとつくづく感じます。
ーーー
日本企業に限ると、生保・損保の大型ディールが目立ちますが、2015年の海外企業のM&Aに目を向けてみると
・ABインベブ(食品)
・Dell(IT)
・HJハインツ(食品)
・ロイヤル・ダッチ・シェル(石油)
・ファイザー(製薬)
・チャーター・コミュニケーションズ(ケーブルテレビ)
[上記は買収企業]
などなど、2000年のITバブル期や、2007年のリーマンショック前のM&Aに比べて広く職種が分散しています。
(昨今のM&A活況は、「株主の還元慣れ」や「新興国の冷え込みにより、自社努力による成長が厳しい」などの要因にも支えらている。)
また、日本企業のクロスボーダーM&Aもまた活況であり、11月の時点で10兆円を超え、過去最高を達成しました。
ーーー
(参考)
・日経朝刊(2015/11/10)『日本企業の海外M&A 初の10兆円乗せ 民間調査 金融や物流けん引 』
・日経朝刊(2015/10/14)『巨額M&A世界で相次ぐ インベブ、13兆円でSAB買収合意 ビール、シェア3割 デルは8兆円で 』8年ぶりに過去最高更新→前回は金融危機前の2007年。だから来年は金融危機が起こるというほど単純なサイクルではないが、景気サイクルが良い水準になってくると、金融環境もよく、自社で改善できることは一定終わっているので、成長するためにM&Aが増えるのが一般論(そしてその後の景気後退局面での堀北こと暖簾減損…一方で減損をしても、そこをターンアラウンドして長期成長につなげているパターンもあるので、一概に否定するものでもない)。