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イノベーターズ・トーク

【岩瀬大輔×田端信太郎】イノベーションと5つの「境界」

2015/12/14
独自の視点と卓越した才能を持ち、さまざまな分野の最前線で活躍するトップランナーたち。彼らは今、何に着目し、何に挑もうとしているのか。本連載「イノベーターズ・トーク」では、毎週2人のイノベーターたちが、時代を切り取るテーマについて議論を交わす。

 

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第5回には、ネット生保の先駆けであるライフネット生命保険の社長兼COO岩瀬大輔氏と、広告ビジネスの最前線で活躍するLINE上級執行役員法人ビジネス担当の田端信太郎氏が登場する。

日本と海外、世代差、ネットとリアル、人間と人工知能(AI)、大企業とスタートアップ。5つの「境界」をテーマに、時代をけん引する2人の若きビジネスリーダーがトークを繰り広げる。

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日本人は往々にして「日本」と「世界」とを切り分けて捉えがちだが、海外カンファレンスなどでの講演実績も多い2人は、異口同音に「日本と世界の間に境界はない」と言う。日本であれ海外であれ、今関心の高いテーマはどこに行っても似通っている。話される「コンテンツ」の問題ではないのだと。では、多くの日本人が“壁”を感じるのはなぜなのか。

第1回「日本人は勝手に『世界の壁』をつくりたがる」に続く。

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生命保険とコミュニケーションアプリ。2人が扱うサービスは異なるが、共通している点がある。顧客やユーザーが幅広い世代にまたがっているのだ。自分たちとは違う世代の人たちの価値観を理解するために、「上の世代、下の世代には意識して会うようにしている」と話す岩瀬氏。それに同意する田端氏の口から語られた、若い人に対する意外な要望とは。

第2回「違う世代には意識的に会いに行く」に続く。

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ネット生保の先駆けとして知られるライフネット生命。オンラインでのコミュニケーションツールとして今や圧倒的な存在感を誇るLINE。どちらもネットを最大限に活用しているが、いや、だからこそ、「ネット」と「リアル」の境界はもはや消えてなくなりつつあると岩瀬氏は指摘。田端氏も「IoT(Internet of Things)という言葉がバズワードになっている今、ネットとリアルを区別することに意味はない」と応じる。

第3回「ネットとリアルの境界はもう消えた」に続く。

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ネットとリアルの話題から転じ、2人のトークはAIにまで及ぶ。先日初めて海外で自動運転を体験したという岩瀬氏。ある時を境に人間社会が劇的に変化することには疑問を呈しつつも、AIが徐々に社会で応用されていく未来を予測する。田端氏はT型フォードの例を引き合いに出しながら、新たな技術によって社会の前提がどう変わっていくか、持論を展開する。

第4回「AIは社会をどう変えていくのか」に続く。

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最後に2人が語り合うのは、大企業とスタートアップの「境界」。規模やカルチャーの違う複数の組織を経験する人が増えれば、大企業とスタートアップのコラボレーションも進む。ここで岩瀬氏は「日本の企業はベンチャーが開発した新しいソフトウェアを使わない」と指摘。そこから、日本で特定分野の“プロ”が育ちにくいことに対する田端氏の問題意識が語られる。

第5回「大企業とベンチャーは互いを必要としている」に続く。

本日より、5日連続でお届けします。どうぞご期待ください。
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*特集の目次
第1回:12月14日(月)公開
日本人は勝手に「世界の壁」をつくりたがる

第2回:12月15日(火)公開
違う世代には意識的に会いに行く

第3回:12月16日(水)公開
ネットとリアルの境界はもう消えた

第4回:12月17日(木)公開
AIは社会をどう変えていくのか

第5回:12月18日(金)公開
大企業とベンチャーは互いを必要としている

(構成:崎谷実穂、デザイン:甲斐琢巳、映像制作:古田清悟、佐藤英和、久藤拓実)