【ヘルマン・サイモン講演】隠れた世界企業チャンピオン
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ドイツ中堅・中小企業が強い背景。経産省のレポートを参照。
http://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2012/2012honbun/html/i3220000.html
日本の京都発企業はまさに隠れたチャンピオンだが、ドイツとの違いは体系的な研究がなされていないところだ。。。もっとアピールすれば、世界で認められる「隠れたチャンピオン」になれるということだ!
以下、一部抜粋。
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もっとも、ドイツの中小企業が昔から強い国際競争力を有していたわけではなかった。欧州統合が拡大し、労働賃金の低い東欧から安価な製品が流入し市場のプレーヤーが増えた中で、競争力のない多くの企業が淘汰され、実力のある企業が残ったことが背景にある。他方で、我が国よりも非常に早い段階から中小企業が国際展開を進めてきたという伝統もその要因である。例えば、自動車業界において、ドイツの自動車メーカーと中小の部品メーカーとの間に系列関係が存在していたが、1960年代になり、自動車メーカーがフランスなどの隣国に進出する中で、中小のメーカーも自動車メーカーを追いかける形で海外事業を行うようになった。この過程で、自動車メーカーが系列のメーカーから全ての部品を調達しない傾向が強まったことが明らかになっている。部品メーカーが国際的な競争を勝ち抜くための開発努力と営業努力を行うようになった。
ところで、隠れたチャンピオンはドイツに500~1,000社あると言われているが、細谷(2009)は我が国に1,000社程度存在する「ものづくりのグローバル・ニッチ・トップ企業」と呼ばれる中小・中堅企業の多くが隠れたチャンピオンに相当するとしている。例えば、京都発祥の部品メーカーはかつて「隠れたチャンピオン」の典型であり、現在でも東京に本社を移していないのは、早い段階から海外と直接取引をしてきたためと分析している。なお、体系的な研究がされていない点が日本とドイツとの違いと言われる。顧客との近さ。一見近づくと価格志向になりやすい気がするけど、かえってその方がニーズがはっきりわかり高く買ってもらえるもの。
高く買うというより顧客側のベネフィットから値段が決まる。