(ブルームバーグ):米百貨店チェーン、ノードストロムの8 -10月(第3四半期)の決算がメーシーズに続いて悲惨な結果となり、米消費者はショッピングモールに出かけるよりも、自動車や住宅、「i Phone(アイフォーン)」にお金を使っているとの懸念が再燃している。

12日のノードストロム発表によると、8-10月の一部項目を除く1株利益は57セント。アナリストの予想平均は72セントだった。売上高も予想に届かなかった。かつて人気だったアウトレットチェーン「ノードストロム・ラック」でさえも売上高が予想を下回った。

百貨店では客足が伸び悩んでいる。雇用市場は改善しつつあり、米経済は順調に進んでいるものの、米国民はむしろ百貨店以外でお金を使いたいようだ。決算を受けて、ノードストロムの株価は13日、一時前日比21%急落し日中ベースではほぼ7年ぶりの大幅安となった。メーシーズも今週、弱い業績を発表したことで株価が大きく下げていた。

トピカ・キャピタル・マーケッツのアナリスト、ドロシー・ラクナー氏は「奇妙な感じだ」と指摘。「人々はお金を持っている。景気は悪くないが、衣料品にお金を使っていない」と述べた。

ニューヨーク株式市場でノードストロムの株価は一時前日比で13.04ドル下げて50.43ドルと、日中ベースでは2008年11月以来の大幅下落。今年は前日までの時点で既に20%値下がりしていた。

原題:Nordstrom, Macy’s Suffer as Americans Skip Trip to the Mall (2)(抜粋)

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