[ベルリン 10日 ロイター] - 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>の過半数株式を保有するポルシェ・オートモービル・ホールディングSE<PSHG_p.DE>は、排ガス不正スキャンダルに絡んだ費用の計上で、1─9月の純利益が前年同期比で半分以上減少したと明らかにした。

1─9月の純利益は11億9000万ユーロ(12億8000万ドル)。前年同期は25億ユーロだった。

同社は通年の純利益について、8億─18億ユーロになるとの見通しをあらためて示した。2014年の純利益は30億3000万ユーロだった。

この見通しについて同社は、VWの業績が予想に届くことが前提になっているとし、不正問題の今後の進展によって修正される可能性があるとしている。

同社はまた、9月時点の純流動性が昨年末時点の22億7000万ユーロから14億4000万ユーロに減少したことを明らかにした。スズキ<7269.T>からVW株1.5%を取得したことが背景。