独VWは収益性向上に注力へ、販売台数は二の次=CEO
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昨日VWの決算説明会があった。下記英語記事だが、その中で「働くのがもっと楽しい場所とならなくてはいけない」と言ったとのこと。
これは結構驚きで、確かによい企業文化には必須であることは間違いない。ただ危機の最中にそれをいうのはプラスマイナス両方あると思う。企業は人で出来ているからモチベーションが上がることで粘って再生につながることもある。ターンアラウンドにはモチベーションは必須だし、タイミングの議論はあるものの、企業文化の情勢は必須。一方で、現在危機の最中であり、そこで危機感を矮小化する効果もあるかもしれない。
トヨタ豊田社長は「もっといいクルマを作ろうよ」といい続けて現在に至った。その道筋と比較して、今回はどうなるだろうか?
『“Of course this isn’t something you can impose top-down; this has to be organic,” said Mueller, who -- unlike Winterkorn’s public utterances -- spoke English on the conference call. “But as I told my management team quite frankly, we simply need to get on with it. Things will only change if we as leaders bring a new spirit of openness and cooperation to life,” he said, adding that the measures will make the company “more fun to work for.”』
http://bloom.bg/1GwYNcj現下の、まぎれもなく存亡の危機に対し、あまりに浮世離れしたCEOの説明は、まさに「驚くべき標語(モットー)」であり、アナリストが述べるように、「緩い言葉使いと曖昧な説明に、人々は、VWが問題がすぐに過ぎ去ってくれることをただただ望んでいるかのように感じる。そんなことにはならない。」。通常の事業会社であれば、PLでもBSでもなく、今日明日のキャッシュフローが問題になる事態が早晩くるのだが、VWには、政府の支援という「打出の小づち」があるとでもいうのだろうか。ドイツでも、日本と同じように、資本市場の反応は鈍く、その本来の企業選別・牽制機能は働かない。VWは、経営の透明化、経営責任の透明化を図るため事業分割し、また、米国市場からの撤退を急ぐべきだ。端的にいえば、経営管理のスパンが組織の生理的能力を超えてしまっていた。その点では、organicな事業戦略に戻るのは正しい。「ストレッチ」が無謀な掛け声になるとこのような無残な結果となる。「攻めのガバナンス」論者はこのことを肝に銘じるべきだ。
台数は雲泥の差があるのにVW本体の利益額と傘下のポルシェの利益額がほぼ同じなんだよね、車体価格も要因だがラインナップがトヨタと比べ圧倒的に少ないのにここまで差が有るということは相当効率悪そう。
まぁ今回の件でVWだけの問題ではなくドイツ国や国民に対するイメージは変わったのは外野からすれば良かった。「厳格、合理的、人道的」から「高慢、独善的、閉鎖的、偽善的」
どこの国も変わらないって事ね
よく考えればドイツのイメージはベンツとポルシェが作っててVWでなかったわ