[東京 27日 ロイター] - 米ファンド、サード・ポイントがセブン&アイホールディングス(7&iHD)<3382.T>の株式を取得し、総合スーパー事業の改善などを要求していることが分かった。複数の関係筋がロイターに述べた。 保有株式は5%未満。取得時期などの詳細は明らかになっていない。

現時点で7&iHDのコメントは得られていない。

7&iHDは、2016年2月期で5期連続の営業最高益更新を計画している。日米のコンビニ事業が好調で、業績をけん引している。一方で、GMS(総合スーパー)のイトーヨーカ堂は低迷しており、上期(3―8月期)では、90億円の営業赤字に陥っている。

同社は、収益改善が見込めない店舗について、今後5年間で40店舗閉鎖することを発表している。

サード・ポイントはこれまでにも、スズキ<7269.T>の株式を取得し、同社のインド子会社マルチ・スズキの価値が、スズキ本体の株価に十分反映されていないなどと指摘。ファナック<6954.T>の株式も取得し、自社株買いによる株主還元の強化などを求めた。

このほか、ソニー<6758.T>に対し一部事業の切り離しなどを要請したことがある。

*内容を追加します。

(江本恵美、清水律子)