医師、NP読者共通の悩みは「給料の低さ」
2015/10/22, NewsPicks編集部
m3.com×NewsPicks共同企画「医療の未来、医師のリアル」【Vol.7】
医師、NP読者共通の悩みは「給料の低さ」
2015/10/22
財政規律と国民の健康維持──。この2つを両立させていくためには、日本の医療の現状と問題点を、医療を提供する側と受ける側双方で共有することが不可欠である。そんな思いから、医療従事者向け情報サイト「m3.com」と経済情報に特化したニュース共有サービス「NewsPicks(以下、NP)」はこのほど、それぞれの会員を対象に共通のアンケートを実施した。
調査は2015年8月下旬から9月上旬にかけて実施し、m3.comの医師会員476人、NPの読者326人から回答を得た。本特集では、この調査結果をもとに、医師とNP読者が考える日本の「医療の未来」について、はたまた現場を支える医師の「リアル」についてリポートしていく。
3割超の医師が「本来業務以外の多さ」に不満
前回は、会社勤めが(正社員、契約社員、派遣社員)79.8%を占めるNP読者と医師との「仕事への満足度」を比較した。今回は反対に、両者の仕事に対する不満と、それに直結しやすい「労働時間」「睡眠時間」の実態についてリポートしていく。
まずは、m3.com会員(医師)とNPそれぞれの読者の「仕事上の悩み」について。意外だったのが、世間では「高給取り」のイメージがある医師の最大の悩みは、「給料が少ない」(37.2%)だったこと。それに、「本来業務以外の多さ」(31.3%)、「長時間労働」(21.8%)、「職場の人間関係」(20.2%)が続いた(複数回答)。
一方、NP読者の最大の仕事の悩みも、同じく「給料の少なさ」(31.3%)。次に、「やりがいが少ない」(22.2%)、「本来業務以外の多さ」(21.0%)、「特にない」(21.0%)、「職場の人間関係」(19.3%)、「長時間労働」(18.5%)がランクインした。
両者共通の悩みは、収入と人間関係、そして長時間労働。一方、「やりがい」については、「やりがいがない」と答えた医師は10.1%しかおらず、大きな差がみられた。
また、「本来業務以外の多さ」を不満要因に上げる医師はNP読者より10ポイント以上多く、不満を抱えつつも仕事をする医師の実態がうかがえた(実際の「収入」については、次回配信予定の記事で取り上げる)。
当直がきつい
では、実際の仕事の悩みの中身について、アンケートの自由回答欄から探っていこう。
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コメント
注目のコメント
【m3.com×NewsPicks共同企画「医療の未来、医師のリアル」【Vol.7】】今回は医師とNewsPicks読者の仕事の悩みを比較します。すると一番は、双方とも「給料の低さ」でした。そして医師側2位は「本来業務意外の多さ」。医師は、往診などの本業以外の雑用(書類書き、入力など)に追われているようです。
いったい日本では、クリエイティブワーカーが、雑務や定型的な仕事で失われる時間がどれだけあるのでしょうか。。。。医師にかぎらず、以下のような業務で時間を奪われている人は多くいるはずです。ホワイトカラーの生産性アップにおいて、定型業務の合理化、自動化は大きなカギを握ると思います。
「雑用が多すぎる」「書類やカルテ書きくらいは秘書などにやってもらいたいです」「パソコン入力業務の多さ」産業医のお給料は専属産業医の場合、会社ごとの年収差ほどのばらつきはなく、民間病院の給料に似ています。大学病院はもちろん当直がない分だけ民間病院勤務医より時給は良いかもしれません。
まあそうは言っても結構出張や工場視察などもあったからそうでもないか。
時給にするといわゆるマイナー科と言われる眼科耳鼻咽喉科などの勤務医位でしょうか。私の場合、半ば独立状態の現在は会社と契約する関係で開業医より、独立開業された弁護士さんや税理士さんに就業形態が似ているかもしれません。