「ETFはギャンブルです」──株価の乱高下に一喜一憂しない投資術とは
コメント
注目のコメント
しっかり個別企業の成長シナリオを読めば、ETFよりもアップサイドを見込めると思います。ボラティリティは上がりますが。
ただ、成長シナリオを読むというのが、業界横断的かつ変化のスピードが10timesで変化するようになると、1990年代までの成長シナリオを読むということに比べ、格段に難しくなってきていると思います。
なお、個人投資家はファンドマネージャーに負けると言われますが、金額と期間さえうまくコントロールすれば、プロのファンドマネージャーをアウトパフォームすることもできます。つまり、超短期の取引ではプロのファンドマネージャーに負けますが、中長期的な投資（１年超）では、その間に出るロスをあまり気にせず中長期成長シナリオにかけることが出来るからです。また、継続的に投資せず、イベントが起きたときに市場がネガティブショックを受けたときに値下がった割安株だけを狙うということも、個人ならではの投資かと思います。
いずれの場合も、個別企業の成長シナリオ、市場の方向感、投資スタイルに対する「オーナーシップ」を個人として持つということが前提となりますが。
追記）私は、仕事の関係上、個別株投資は現在していませんことを、申し添えます。うーん、微妙。せっかく運用者がインタビューに答えるのだから、ちゃんとαとβ分けて答えて欲しかった。経済全体の動きの影響を受けるという点でETFがギャンブルなら、特定国に分散投資したファンドもギャンブル、どちらもβの影響を受ける。
問題はα。統計的には、リターン出せていないファンドが多いのは事実。運用が下手だったり、コスト取りすぎたり。一方で、βあるなかでしっかり運用しているα出せているファンドもammennilさんのファンド含めある。そこが個別株でリスクをとることなわけだが、言うは易し行うは難し。いい会社が上がり続ける訳でもない現実がある。
ちなみに、バフェットのリターンはすごいと思うが、ただ米国という右肩上がりの市場でやってきたというのは、控除して考えないとと、いつも思う。同時に米国市場というのはすごいとも、同時に感じるわけだが…藤野さんは尊敬しているファンドマネージャーでレオスの「ひふみ投信」も保有していますが、ETFについては断定し過ぎですね。
Okaさんも仰っているように、ETFはギャンブルではありません。
確かに、一部のレバレッジ型やインバース型ETF（最近人気ですよね）は短期トレード向きでギャンブル的な投資スタイルと親和性が高いですが、それらはETF全体のなかでは、あくまでも傍流でしょう。
私個人の経験や感覚からですが、ギャンブル性の高さで言えば「個別株式＞アクティブ投信＞インデックス投信（ETF）」だと思います（ギャンブルという表現自体に抵抗がありますが...）。
本文にある東芝が良い例で、個別株は財務諸表が粉飾されている等の公開情報だけでは分からない潜在リスクがあります。東京電力に至っては、想定外の天災が潜在リスクでした。一方、インデックス投信は、たとえ、こういった銘柄が組み込まれていたとしても他の銘柄によって希釈されるため、個別株式のように紙切れになるといった事はないでしょう。
もっとも、個別株投資やアクティブ投信を否定するつもりもありません。
現に藤野さんが運用されている「ひふみ投信」は、ここ数年、TOPIX連動インデックス投信を大きくアウトパフォームしています（下記参照）。アクティブ投信の問題点の一つに、その手数料（信託報酬や販売手数料）の高さが挙げられますが、ひふみ投信はノーロードで信託報酬も抑えられています。
また、バフェットやデービッド・スウェンセン（米イェール大学年金基金の最高投資責任者）も、優れた個別株の目利き能力や、極めて有能な専門家との接点があれば、インデックス運用よりもアクティブ運用を勧めていたはずです（換言すれば、能力やコネがない機関投資家を含めた一般投資家にはインデックス運用を勧めています）。
【トータルリーターン（％）比較】
・ひふみ投信
1年:16.54% 3年:31.73% 5年:22.59%
・某TOPIXインデックス投信
1年:8.00% 3年:26.06% 5年:13.14%
～モーニングスターHPを参照～
http://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=2008100102
