(ブルームバーグ):格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)の信用格付けを1段階引き下げた。ディーゼル車の排ガス検査不正問題でVWの管理の弱さが示されたと指摘し、さらなる格下げの可能性も示唆した。

S&PはVWの長期格付けを「A」から「A-」に変更し、投資適格級で下から4番目とした。さらに最大2段階の格下げがあり得るとしている。

同社アナリストのアレックス・ハーバート氏は12日の発表文で、「管理と企業統治(ガバナンス)、全体的なリスク管理枠組みにおける重大な欠陥が露呈した」と指摘。「VWの内部管理は不正行為を特定し予防する上で不十分だった」とし、そうした不正が他にもある可能性は「評判と財務に対する著しいリスクだ」と分析した。

原題:VW Cut to A- by S&P as Diesel Scandal May Hurt Rating Again (1)(抜粋)

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