IoTをイノベーションの“原資”とする体制を急げ - コマツ相談役 坂根正弘
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KOMTRAXもiPhoneもハードをベースにしたプラットフォーム戦略。ハードで儲からなくてもシェアさえ取ってしまえば、その後のサービスで長期的な収益が取れる。
これからの家電や自動車業界でも、同じ様なビジネスモデルが増えると思われるね。IOTは「モノ」でなく「コト」。至言ですね。
コマツさんは言わずと知れた製造業のサービス化のお手本ですし、尊敬すべき進化を遂げたと思っていますが、一方の側面として「建機」は、それだけで閉じたエコシステムの中心になりえる製品だったから、という面も強くどのメーカーでもそのまままねできるものではないところも注意が必要
他社とつながる、往々にしてITプレーヤーが提供する、より上位のプラットフォームレイヤーにつながるなど、伝統的メーカーでは中々発想に出てこないような転換は必要なかったというあたりは幸運とも言えます有名なKOMTRAXの事例ですが、やはり当事者のお話は現場感があっていいですね。IoTの要所がよく分かります。
"IoTのT、つまりThingsのその本質は「もの」ではなく「こと」である。製品やサービスを媒介として消費者と事業者がWIN-WINの関係を築く「こと」が、製品の競争力をさらに強化する。そのような循環を生み出せるかどうかがICT時代の事業戦略の大前提となる。"
いま、IoTについて検討されているのは、このようなモデルがどこまで広がるのか、ということです。
コマツの建機やGEの航空機エンジンは、高額なB2Bのクローズドなモデルですが、もっと安い製品でも経済合理性があるのか、B2Cでは個人のプライバシーをどうするのか、オープンなモデルを志向したとき、プラットフォームをどう位置づけるのか。領域によっては、規制の見直しも必要でしょう。
どんなイノベーションが生まれてくるのか、楽しみです。