格差、消費社会、環境…現代アートが映す「不安の時代」
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注目のコメント
今回は、NewsPicskならではで経済っぽいアート作品を紹介してみました。
キュレーターの方に解説をいただきましたが、アートはそもそも自分が「妄想」する時間がその醍醐味だと感じています。紛争、難民、格差、差別…といった社会問題は現代美術にとって重いテーマのひとつだが、テキストで記述できる、つまり従来のジャーナリズムがやってきたことと置き換え可能な内容あれば、「アート」という形式で表現する意味がない。事実に対する謙虚さと、「報道」では絶対に届き得ない切り口、表現方法を持ってこそ美術作品として発表する意義を持つ。作家・キュレーターには、ただ「問題」を叫ぶだけではない、アートとしての強度を持った作品を期待したい。
「社会や政治に対して、批判的な作品をつくってきたハンスの作品もまた、話題になるほどに富豪たちの収集対象になるという皮肉な結果もある」。現代アートは文脈重視だからそうなるのは必然、とも言えますが、悲劇的ですらあります。