スズキ、独VWとの提携解消、全株買い戻しへ
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16時に開示、会社適時開示は下記。鈴木修会長の一番の経営課題が解消される。先日長男の俊宏氏が社長に就任したが、一定勝てる目処があったから、あのタイミングでだったのだろう。
スズキは、元はGMと長きに渡って提携。ただGMが経営難になって売却した。その後、VWとのドタバタになった。これから、独立してやってくのか、それとも連携するのか(あるとすれば最有力はトヨタだと思う)。今回まずは自社株買いという形だが、それをどうするかは注目。
加えて直近ではアクティビストのサードポイントがスズキ株保有発表してるから、そこと合わせて今後気になるところ。
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120150830487553.pdf
注目のコメント
国際仲裁裁判ということで法的判断の詳細は公表されないのでわかりませんが、おそらく資本業務提携契約の何らかの解除条項に該当することを認めたということでしょう。VWとしてはスズキを自社グループに編入するまで後少しというところだったのでしょうが、契約の建て付けにしても、提携後のやり方にしても詰めが甘かったということです。
提携解消の仲裁が出たとは画期的!
まずマイノリティ持分を取得し、段階的に持分を増やしながら過半数を取り、最終的に100%株式を取得するというM&A用語でクリーピング・コントロールと呼ばれる手法をVWは過去何度も使っている。MANやScaniaの買収などがそうだった。
それが今回仲裁判断によってスズキは解消できたとすると、今後似たようなM&A案件で、資本業務提携の一環でマイノリティを持たれても、嫌になったら解消をトライするという動きが増えそうだ。M&Aアドバイザー側もこの新たな事例を研究しなければいけない。
しかし、スズキは足掛け4年も仲裁プロセスを良くやり抜いたものだ。お疲れ様でした。