【堀紘一・下】万物は集合と離散を繰り返す。コンサル業界も例外にあらず
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注目のコメント
コンサル特集は今回が最終回です。ご愛読、誠にありがとうございました。取材を通じて浮かび上がって来たのは、これまでのコンサルの「勝ちパターン」が通用しなくなるなか、「次の一手」を模索する各ファームの姿。そのアプローチは千差万別でしたが、クライアントへの価値を何よりも優先するプロフェッショナリズムは、どのコンサルタントの方にも共通していました。私自身はコンサルからメディアに転身した(復帰した)立場ですが、コンサルの未来について語られたことが、すなわちメディアの未来を考える上でヒントになることもあり、興味深い取材でした。今後もプロフェッショナルな業界を取り上げていければと思います。
集合と離散という点で言うと、メディア業界は完全に離散の流れ。規模よりも、個人とチームの力が重要な時代がやってきています。メディアで離散というか、個が目立つ時代がやってきたのは、大正デモクラシー、戦後の出版ラッシュ以来ではないでしょうか。
源流が一緒ながら個人的にはあまり好きになれなかった御大ですが、今日の話はすっと入りました。素晴らしい。
一つは、この仕事をするには「面白さ」が重要で、それは「人」が決めると言うこと。相手が真剣に悩んでるほどこちらもやりがいがある。また、誰がやってもできてどう効率的にやるかだけの「道路工事」みたいな仕事はつまらない。悩みへの「共感」が重要であり、「共感」出来ないクライアントの仕事はやらない、ということが大事と最近よく社内では議論しています
もう一つは集合と分散のはなし。連載を通じてコメントしてきた戦略ファームの産業化(ソリューション化、専門化、人材派遣化)もあるし、取り上げられませんでしたが、会計系ファームの総合化が著しいのが近年。大きく言えば集合のトレンド。ただそうなるほど画一的だったり、質にバラツキが出てくるので、少人数の小回りが効く会社にもチャンスが出てくるのかな、と思ってもいます
連載通じて常に自分達へのインプリケーションはなにかを考えられたためになる連載でした。ありがとうございました。自分の記事でも総括したいと思ってます