ラオックス、今や「家電量販店」と報じられなくなった。それでは何と?
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いつの間に免税店になってたのかどころの話じゃない。まあ、イメージは秋葉原のイシマルとかオノデンと同じで最近テレビCM見ないなーといった感じかもしれませんが。
ラオックスは株式市場で最も注目されてる大化け銘柄。この1年で株価は10倍に跳ね上がってます。
中国人観光客のOutbound tourismは世界中の株式市場で今年1番の注目投資テーマ。韓国のホテル企業なんかも株価が暴騰してますが、日本でこのテーマといえばラオックス。ちなみに、Inboundという日本からの目線の表現は一般的ではない。Chinese outboundです。
去年やっと十数億円の黒字転換を果たしたばかりで、店舗数も16店しかなかった免税店運営会社が、今どれくらい注目されてるかというと、
8/14(金)の株式市場での売買代金ランキング
1 東京電力 1,304億円
2 ソフトバンク 829億円
3 ラオックス 703億円
4 三菱UFJ FG 477億円
5 みずほFG 454億円
6 トヨタ自動車 412億円
7 ファーストリテイリング 337億円…など
時価総額10兆円越えのメガバンクをおさえて3位。ラオックスの時価総額は3,500億円。しかも、上場してるのは東証2部です。
親会社は中国の蘇寧雲商集団。アリババとこないだ資本提携した中国EC第3位。彼らの資金協力を後ろ盾に、ラオックスは今年の1〜6月で8店を新規オープン。年末までにも同じくらい出るので、国内の免税店の数は1年で2倍になります。
先ほどの売買代金ですが、親会社や日本法人の社長の資産管理会社が6割強を保有してるので、浮動株の時価総額は1300億円くらい。
それで金曜日の取引金額が700億円だったということは、わずか2日で親会社以外の株主がまるっと入れ替わるペースの新陳代謝ということ。これも前例がない話。日本市場で苦戦する外資系小売チェーンが多い中で、西友を買収したウォルマートとラオックスを買収した蘇寧電器は、日本の商習慣を尊重しつつ自社の強みを日本市場にうまくマッチさせることができた成功例であるといえます。