起業への一歩。「特別な名刺」で出会いを加速
2015/08/01, NewsPicks編集部
第8話:自分の会社を立ち上げたい
起業への一歩。「特別な名刺」で出会いを加速
2015/8/1
「アタッカーズ・ビジネススクール」での出会い
リード エグジビション ジャパン(リード ジャパン)で新しい分野の展示会を開くことに成功した私は、今度は自分の会社を立ち上げたいと思い始めます。
ところが「どうすれば起業できるのか」が全然わからない。それを教えてくれそうな人や、一緒に何かできそうな人を探そうと思ったけれど、当時はまだSNSなどもないので、交流会に出ても非常に効率が悪い。
そこで確か受講費30万円を払って、大前研一さんが主催する起業家養成講座「アタッカーズ・ビジネススクール」に通い始めました。
すると、そこには「本気」な人たちがたくさんいて、元ライブドアの堀江貴文さんやガンホー・オンライン・エンターテイメント会長の孫泰蔵さん、ケンコーコムの後藤玄利さんをはじめ、多くの経営者にお会いすることができました。
経営者とか起業家というのは、こういうものなんだと実感しました。28歳のときです。
インターネットの可能性に気づいたのは、孫さんの提供する「リネージュ」というネット対戦型のロールプレイングゲームを見たときです。1000人対1000人が同時接続して戦うオンラインゲームで、約2週間前から「自分は正面から行くから、お前不意打ちでやれ」とチャットで作戦会議をして、みんながネットの向こうで力を合わせて戦う中で仲間意識が生まれてくる。
何年もかけて育てたキャラクターが亡くなりそうになると、みんなで薬を分けあって友情が生まれる、という話を聞いたときはびっくりしました。
これはインターネットの向こう側に新しい世界が立ち上がっている。自分が起業するならインターネット事業しかないと決意し、そこから起業するための仲間や会社づくりに参加させてもらえる場所を探しに、いろいろなところに顔を出しました。
私はリード ジャパン時代、さまざまな企業の社長に対して営業をかけていたので、会った社長は3000人を超えると思います。経営者を見る目はあったつもりです。
リード ジャパンの石積さんから聞いた言葉も印象に残っていました。
「事業の成功を心から望んでいる社長は最終的に成功する。しかし、事業の成功よりも自分が主人公であることが重要という人は、いくら優秀でも失敗していく」
そんなとき、代官山のクラブで開かれたGREE(グリー)の第1回オフ会で出会ったのが、ドリコムの内藤裕紀社長でした。
「営業の達人」、ドリコムの役員になる
当時、私は出会いの速度を上げるために、自分にラベリングをしていました。具体的にいうと、「営業の達人」という肩書きの名刺を配っていたのです。
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コメント
注目のコメント
非常に面白い話。起業を目指す人のみならず、ビジネスパーソンとして一皮剥けたい人にとっては非常に参考になる話。
他人に売り込める自分の強みは何だろう?と考え抜いた上で「営業の達人」という名称・ブログを作ってみたところ、まさに「営業の達人」を求めていたというドリコムの内藤社長との出会いを果たすことができた。
本当の意味でのセルフブランディングは何か?を非常に考えさせられる話です。