Evernote、元Googleのクリス・オニールが新CEO、ファウンダーのフィル・リビンはエグゼクティブ・チェアマン
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Evernote社に大きな人事異動が。ファウンダーのフィル・リビンはエグゼクティブ・チェアマンに退き、新CEOにはGoogle Xのグローバル・ビジネスの責任者を務めたクリス・オニール氏が務めるという。この動きはフィル・リビン自らの意思なのか、拡大期の経営はプロ経営者に任せよという株主からの圧力なのかは不明だけど、今後の動向に注目したい。
Evernote、自分の周りも愛用者が多い。記事にあるように1.5億人のユーザー。現在の「非上場ITバブル」になる前から有力非上場企業だった印象だが、今回の経営者変更の理由はなんだろう?マネタイズだったら、先日①にコメントしたが、「プロダクトとして愛される」と「プロダクトとしてビジネスで成功する」は違うというところで苦しんでいる企業に見える。
とはいえ、「ないと困る」というユーザーがビジネス中心に多い印象。「愛され度合」は減るかもしれないが、マネタイズを強めに進められる基盤はありそう。あとは会社としてそれをやりたいかだろうが…
ちなみにフィル・ルービンは親日家、伊藤園がシリコンバレーで広がったきっかけを作った方(②)。あとはドコモが2009年から、日経が2014年に出資している(③)。
①https://newspicks.com/news/1068944
②https://newspicks.com/news/695578
③https://www.crunchbase.com/organization/evernoteフリーミアムの成功例として取り扱われたり、時には資金難のニュースが流れたり・・・EvernoteはPhil氏の時代に100年企業を目指すと掲げていましたが、中々財務的に安定しないという問題が見え隠れしていますね。
また、「もう1つの頭脳」をサービスのスローガンに掲げているからこそ、広告を貼りづらいというジレンマも有るように思います。Pocket、Google Docs等、ユーザー側にもオプションが増えてきた今、愛されるサービスのままいかに優れたビジネスモデルを構築できるかが鍵になりそうです。