上司に叱られたくない...「ミスを恐れる若手社員」が褒められる人材に変わるには? 原邦雄(株式会社スパイラルアップ代表取締役)
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注目のコメント
読み方によっては、上司が叱るのは当たり前、叱られたせいで萎縮する20代が悪い、萎縮してミスする20代が悪い、萎縮して挑戦しなくなる20代が悪い、とのパワハラ礼賛記事とも受け取れる内容です。
私は、ヒューマンエラーを責められると、かえってミスが増えてしまうタイプです。リスクマネジメントのエビデンスからも、ヒューマンエラーを責めることは、エラーの発生を減らさず、エラーの報告だけ減らすことになると示されています。
リスクマネジメントのできていない組織では、ミスの原因を全て当事者個人の資質の問題として処理し、当事者の責任だけを追及します。リスクマネジメントの考え方では、心理的安全性の低さ、協力し合えない環境、ミスを過剰に責める環境、過剰な業務負荷、過小な業務負荷、複雑な手順、必要な手順が多い、などがヒューマンエラーの起こりやすくなる要因だとされています。
リスクマネジメントにおいて最も重要なことは、ヒューマンエラーをゼロにすることはできないということを共通認識とすることです。ミスを減らすより重要なことは、ヒューマンエラーが起きても、重大事故に繋がらない仕組み作りです。
例えば、電子レンジや洗濯機は、ドアを開けたまま動作させることができない仕組みになっています。これが、ヒューマンエラーを重大事故に繋げない仕組みです。
まとめると、
ミスを防ぐ仕組み作りはマネジメントの責任です。
手順やシステムを変更する権限のない人に責任を押し付けてもミスは減りません。ミスの報告が減り、重大事故に繋がるリスクを上昇させるだけです。
管理者や経営者の責任で、ミスの原因分析、再発防止策策定を実施すべきです。
そのためには、気軽に、簡単に、多くのミス報告が上がってくる報告システムや、心理的安全性が重要です。失敗を恐れる人は、『成功』と『失敗』の2択だと思い込んでいるよね。
普通に考えれば、『失敗』の先に『成功』がある。つまり失敗と成功は直列に並んでいるのに、それに気づけていない。
たくさん失敗して、そこから学ぶことで成長する。
私も何度となく怒られてきたことか、、、たしかにできる人は叱られ方もうまいですよね。愛嬌があるというか何というか。普段から叱ってくれたことを「攻撃」と捉えないような心の余裕がほしいですね。