堀場製作所、155億円で英社買収 自動運転車の試験など受託
日本経済新聞
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堀場、興味深い買収。元々センシング技術を複数持っていて、これを核に、様々な製品に応用しており、製品が使用される業界が分散されている(=経営安定)。
自動車に関しては、排ガス測定器で世界8割のシェア。1970年代前半に、カリフォルニア州でマスキー法という排ガス規制が設定されて、そこに対応できる製品を投入。記憶があいまいだが、当局も使ったはずで、当局と同じものを使えば安心という部分含めてこのシェアを握ったのではなかったかと思う(少なくとも他のメーカーも使っているから、というのは検査機器で効くファクター)。ちなみに創業者はこの開発に反対したが、こっそり開発を続けたという逸話があるし、堀場の社是は「おもしろおかしく」で、ここらへんもとても興味深い。
2005年に、カールシェンクというドイツの自動車試験装置メーカーを買収。これはエンジン性能やブレーキなどの試験装置を作っていて、排ガスだけでなく他のテストもできることが狙い。こっちのエリアではオーストリアのAVLが強く、そこへの対抗という側面もあった。
今回の買収は、下記会社リリース見ると、試験装置ではなく試験自体の受託をする企業。つまり堀場から見れば顧客企業の一つだと思う。今までの装置売りからサービス売りにまで広げるバリューチェーン拡大のためのM&Aだと考えることができる。
http://bit.ly/1UXNIVb