アマゾン、週5日出社を義務化…日本で「在宅勤務終了→出社勤務に回帰」拡大
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前もどこかで投稿をしたのですが、リモートワークを原則的な働き方としていた従業員に対し、出社命令を下したことが違法とされた裁判例もあるため、使用者の皆様はリモートワークから出社への切り替えには注意を払いましょう(東京地判令和4年11月16日)。
日本の裁判例の傾向上、配転命令などは割と無茶をしても法的に有効とされる傾向にはあるのですが、上記裁判例は雇用契約締結時の条件としてリモートワークが原則となるような合意をしてしまっていたパターンになります。
リモートワーク流行の真っただ中で、「基本リモートワークでいいよ~」と口走って採用をしてしまった場合には、当該従業員を出社させるハードルは一つ上がってしまいます。週5日出社の義務化は巣ごもり需要の減退で従業員があぶれ気味、中間管理職が増えて意思決定効率の悪化という流れがあっての話だそうです。
この手の話はオフィスvsリモートの構図になりがちですが、両方のメリット・デメリットを踏まえて、企業ごとの目指すもの、事情に合わせてセレクトすべきものと思います。
この記事では他の米国のスタートアップとAmazonは事情が異なることをきちんと伝えています。
Amazonが週5出社→オフィス回帰が加速してる!やっぱりオフィスがいいんだ!と短絡的に読み取らないようにしたいものです。アメリカの場合は多くの社員は車で通勤、そしてダイキン以下HPによるとオフィスも日本と比べるとだいぶ冷房が効いているようです。同じ週5回出社でも都心では電車通勤、そしてオフィスの冷房設定温度が世界一高く、しかもスペースも狭小な日本ほど大変ではないかもしれません。
https://www.daikin.co.jp/press/2024/20240725
もしそれを無視して「ウチも週5回出社だ!」と息巻く日本の経営者がいるなら、ちょっと慎重になった方が良いかもしれませんね。