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【戦慄】日本人が知っておくべき、中国「領空侵犯」の深刻度

NewsPicks編集部
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注目のコメント

  • 塩崎 悠輝
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    「領空」とは何かというと、領土の上空、および領海(領土の海岸線から22km以内)の上空のことです。
     領空に許可なく侵入すると、警告を受け、従わなければ射撃もありえます。
     意図的に領空侵犯をやるとしたら、それは軍事的意義を含む政治的判断によるものです。

    たとえば、中国空軍は、台湾海峡の中間線は頻繁に越えてきますが、台湾領空にはまず侵入しません。
     領空に侵入すれば、エスカレートの可能性が一気に高まるためです。
     台湾側も、領空への侵入があれば撃墜すると宣言しているので、なし崩し的に領空に侵入するということは、中国軍もやりません。

    今回、中国軍機が男女群島上空の日本領空に侵入したことについて、
    「領空に入っていたとは気がつかなかった」
    日本側の警告通信は一切無視していましたが、
    「通信に気がつかなかった」
    で押し通そうとしています。
     これが通用するとみれば、「日本相手ならもっとやってもだいじょうぶ」という判断をします。

    孫子の言葉に、「凡そ、戦いは正を以て合い、奇を以て勝つ」というのがありますが、戦争のやり方というのは正と奇の2種類しかありません。
     しかし、この2種類を組み合わせることで、戦争は2進法のように千変万化の様相を次々に呈します。
     この2種類を巧みに組み合わせて戦い続けることができた側が勝ちます。
     
    中国は、米国相手に正の戦い方だけで勝てるとは思っていません。
     普仏戦争で、ビスマルクはエムス電報事件というのをでっち上げて、ナポレオン3世のフランスを強引に戦争に引きずりこみました。本来軍事力で優勢なフランスは、意図していなかったタイミングで戦争となり、敗れ、フランス第2帝政は崩壊しました。

    中国は、今、フィリピン、台湾相手に奇の戦いを仕掛けています。
     日本もまた、主敵ではないにしても、奇の戦いを実験する対象でしょう。
     自国に都合のよい勝てるタイミングで、勝てる規模の戦争をやる、ということができれば、戦争は勝てます。
     千変万化の奇行によって勝てるタイミングをつくりだすことができれば、中国は勝負に出るでしょう。
     多くの戦争は、タイミングをつくりだすまでの段階で勝負が決まります。


  • 辛坊 正記
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    (株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)

    過去を振り返ると中国は領空を侵犯した台湾空軍のRB-57D偵察機を撃墜しましたし、中国領空に接近した米国のEP-3偵察機に戦闘機が衝突する”事故“も起こしています。そして当の米国が自国を領空侵犯した中国の偵察気球を昨年2月に撃墜したのは記憶に新しい。ロシアも領空を侵犯した米国のU2偵察機を撃墜したことがありますし、領空侵犯した大韓航空のボーイング747型旅客機を撃墜して多数の民間人を殺して大事件になったこともありました。無害通航権が認められる領海と違い、領空侵犯は国際法上の明確な違法行為で、侵犯された国家は防衛行動をとる権利を有すると聞き及びます。強制着陸させたり撃墜したりすることも選択肢。

     中国は唐突に自国領と主張し始めた尖閣諸島のみならず、岩であって島ではないと主張して日本の領海を認めない沖の鳥付近にもブイを設置して、日本の出方を見ているように感じます。領空を侵犯して情報を集めるのも領海に探査船を送るのも、たぶん、日本と日本国民を威圧していつか既成事実を認めさせるための下準備。日米同盟に定める米国の日本防衛義務は日本が実効支配している地域に限られるので、我が国が自ら守る姿勢を示さなければ米国もおそらく守ってはくれません。

     日本経済が中国を圧倒的に凌駕して海空の通常戦力も勝っていた時代ならこんな真似はしなかったでしょうに、経済力も軍事力も大きく劣る立場に置かれた我が国は、国土を防衛する意思をどれだけ示すことができるのか。次の総理と国民の胆力が試されそう。難儀なことになって来ましたね (・・;


  • 峯村 健司
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    キヤノングローバル戦略研究所 主任研究員

    中国軍機による日本の領空侵犯について解説させていただきました。「現場の独断」「誤って侵入」などの説明を散見しますが事実とは異なるとみています。今の習近平体制の軍事オペレーションに基づきその意図について分析しました。


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