エムポックス、タイで重症型 コンゴ滞在後に入国、アジア初
コメント
注目のコメント
エムポックス(サル痘)には異なる型のウイルスがあります。重症化しやすいクレード1(コンゴ盆地型)と比較的軽症なクレード2(西アフリカ型)で、2022年に世界中で流行したのはクレード2でした。クレード2では感染者数が約47000人であったのに対し、死亡者数は100人程度でした。現在アフリカで流行しているのは重症化しやすいクレード1のタイプで、感染者数が2800人(疑い症例 17000人)に対して500人以上の死亡が確認されており、重症化率が高いことがわかります。クレード1のタイプはアフリカを中心に最近流行していましたが、欧州などアフリカ外の国でも確認されており、東南アジアでも何件か報告されるようになりました。コロナのような検疫が必要な事態にはならないことが予想されていますが、公衆衛生上の脅威であることは間違いありません。
> クレード1は家庭内感染が多く
HIVと同じく性交渉以外では殆ど感染しないとの勘違いが多いようですが、正しい感染経路は下記の通り。
https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/assets/diseases/mpox/hitokuchi-joho.pdf?20230720
特に今回流行のclade 1b株は小児の犠牲者が多いようなので今後の推移に注意といったところでしょうか。
アメリカと日本からコンゴへのワクチン供給が決まったようですし抑え込みが成功して欲しいところ。
https://sp.m.jiji.com/english/show/34961
日本では明治HD傘下のKMバイオロジクスがワクチンを製造しているので該当地域へ向かう方は事前にワクチン接種を。重症化率の高いクレード1がタイで確認されたのはリスクを感じざるを得ない。日本との交流も多いため水際対策が必要かも知れない。
covid-19のような感染病が今後新たなものが出てくることは想定しておかなばならず、再びインフォデミック含めパンデミックを引き起こさない仕組み化が重要。