友達に「はあちゅうビジネス」をやめさせたい

2015/7/3

【楠木先生への相談】

数カ月前、友達が自身の恋愛を赤裸々に語るブログを始めました。「都内」「女子大生」といったフック的要素が強いせいか、ちょくちょくネットでも話題になっている様子で、「ポストはあちゅう」などとも言われているようです。先日は「最近はツイッターで有名人アカウントとの絡みも増えてきた」と自慢されました。

本人は、これで「いろいろな人脈をつくるんだ」と息巻いているけれど、個人的にはこれが将来彼女にとってためになると到底思えません。なんらかの上昇志向はある彼女ですが、どうもエネルギーを間違ったところに振り向けているように思います。

このまま注目を集めて炎上してしまったり、変な人に利用されたりなど、本人が危ない目に遭うことが心配です。やめるよう、どう説得すべきでしょうか。

（学生、女性、20代）

コメント

注目のコメント

• 楠木 建

  一橋大学 教授

  ・2015年07月03日

  「はあちゅうビジネス」で入金を得る。ハイチュウビジネスで利益を出すのと同程度の難易度だと思います。どんな商売でも始めるのは簡単。しかし、入金を得るのは難しい。とくにネットものであれば、資金を調達して始めることよりも、客から入金を得ることのほうが難しい。コストを差っ引いて利益を出すのはもっと難しい。長期に渡って利益を出し続けるのはさらに難しい。逆に言えば、「利益という成果が先にあって、それに資金調達がついてくる」、これが優れた経営。僕が尊敬するある経営者は「利益を出すよりも資金調達が簡単であってはならない」を規律としています。
• 堀江 貴文

  Interstellar Technologies K.K. Founder

  ・2015年07月03日

  大変だなあ。ハードルが下がってるからこういうやつ増えるよなあ
• 大室 正志

  大室産業医事務所 産業医

  ・2015年07月04日

  かつてナンシー関は、「中山秀征は好きではないけど、中山秀征的な種目では中山秀征は優れていることは認めざるを得ない」と言っていたのを思い出しました。
  
  現在この相談者がどう思っても、ブログで私生活（主に恋愛）を書くことでスターダムにのし上がるという「種目」が消えることはないでしょう。その種目の是非は別にしてもその中で、はあちゅうは優れていたということになりますね。