映画『ルックバック』成功から浮かび上がる、集英社の思惑とは
AI要約
- 1劇場アニメ『ルックバック』は公開3週間で動員59万人、興行収入10億円を突破し、口コミでの人気が広がり上映館数も増加している
- 2作品は藤本タツキ氏の読み切り漫画を原作とし、アニメ化にあたり押山清高氏が全工程に関わった
- 3特殊な展開方法として、原作漫画の無料公開から映画上映へ誘導し、特典として原作ネームを配布することでファンの集客につなげている
コメント
注目のコメント
以前から単発作品のアニメ化はOVA(懐かしい)などで行われてきました。作り手側としては短いスパンで完結できるので利点がありますよね。
口コミのみで大ヒットになった「カメ止め」、一方で大々的な宣伝を行ったのに大コケした「大怪獣のあとしまつ」にも見れるように、やはりコンテンツの良さが全てのカギ。
しっかり中身を作れば、今の時代勝手に拡散されるしヒットに繋がる可能性は高い。
この作品もメジャー漫画タイトルより全体的に制作費は抑えられているでしょうし、2匹目を狙った作品は増えそうです。映画のなかでもアニメ映画が軒並み増えていますが、アニメをつくる側にとっては今やテレビ放送の枠のなかではなく、劇場をベースにするほうが回収しやすいんじゃないかと思います。
記事でもあるように、配信プラットフォームのおかげでアニメはコンテンツ単体で費用回収がしやすくなったので、これまでのような大きな枠での製作委員会がなくても成立するようになりました。
むしろ、製作委員会が大きくなった影響で小回りの効かないコンテンツもたくさんありましたし、こういう座組は今後どんどんスタンダードになっていくと思います。
さらに、集英社については原作力の抜きん出た力があります。
ルックバックはリアル寄りの作品なので、グッズなどが売れるタイプのものではないですが、それでもこれだけの利益をアニメで埋めるとなるとちゃんと映像コンテンツとしていいものをつくることがベストという方向にいくのではないでしょうか。
制作の面としては非常に健全でいいと思います。話題になったので先日子どもと観に行ってきました。まさに口コミ効果を体感した形です。元々漫画を読んだことはありませんでしたが原作のネームを見て本当に原作を尊重し、それを昇華しようとしているなと、とても面白かったです。
やり方に関しては特典がつくもののチケットが老若男女1700円というのもびっくり。こういう作品って何度も観に行く方もいらっしゃりそうだから2回目以降は特典をつけななくて良いので割り引いてほしいなとも思ったり。ファンだったらそんなことは気にしないですかね?