今世紀中に世界人口減少へ 国連予測、80年代ピーク
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注目のコメント
世界全体となると、紛争や流通の要因が様々に入るので、60年後のことはわからないですね。
日本でも、紛争などがなければ、移民の要因を抜きにすれば、おおむね予測通りに人口が減るでしょう。しかし、発電ができなくなったり、飢餓が出るほどの戦争や流通の途絶が起きれば、全く予測とは違ってきます。
世界全体だと、少なくとも南アジアと中東、アフリカ東部では、水不足が紛争を増やしていくでしょう。
紛争自体は人口を減らしませんが、大規模な人口移動を起こして、他の地域の人口を変動させます。
逆に、技術革新で水や食料の不足がなくなって紛争が避けられる、ということもありえなくはありません。人口動態の統計は確度が高いことが知られていますが、国・地域別の違いはあまり知られていないので、国連の同じ部署のサイト内にあるグラフで地域ごとの人口ピラミッドを眺めるのもよろしいかと思います。
https://population.un.org/wpp/Graphs/DemographicProfiles/Pyramid/900
私は中南米地域の授業を担当していますが、エネルギッシュで若い国が多いと思われがちな中南米地域も、実は少子高齢化が始まっているということをみせると学生達も驚きます。
TBSの報道の方にもコメントしましたがこのニュースの元ネタの国連の報告書要旨( https://population.un.org/wpp/Publications/Files/WPP2024_Key-Messages.pdf )には、他にも、世界の人口の4人に一人は既に人口増加がピークを過ぎた国に住んでいることや、世界の国・地域の半分以上で出生率は2.1人(移住なしで人口を長期間一定に保つための最低限の値)を下回っていること、約100の国で2054年までは人口ボーナスが享受できることなどが書いてあります。