2024/7/10

【挑戦】GAFAMを攻めろ。「AI半導体」のダークホースが本気だ

NewsPicks 編集部 記者
生成AIが今、半導体業界を激変させている。
AIの申し子ともいえるエヌビディアはもはや無敵。そこにビッグテック企業「GAFAM」も待ったをかける。
AIの勝負は、半導体の勝負だ。スマートフォンやデータセンターに組み込むAI半導体を、GAFAMは自ら開発し始めている。
彼らの目線は5年後、10年後を向いている。
そして、それを「素材」で支えるのが、日本のものづくり企業たちだ。
急先鋒が、大手化学メーカーのレゾナック・ホールディングスである。
半導体の進化のカギを握る数々の素材で、世界トップのシェアを掌握する。
レゾナックは7月8日、日米の半導体業界を巻き込んだ大連合を、米シリコンバレーで旗揚げした。
GAFAMに食い込むべく、次世代素材の一大研究拠点にするというのだ。
株式市場もこれを好感し、翌9日の株価は8%と大幅高で取引を終えた。
半導体はどう進化し、レゾナックは何をしようとしているのか。
3つのポイントで、半導体業界の今を見ていこう。
INDEX
  • ①半導体は今、どう進化しているのか?
  • ②半導体の進化を支える「黒子企業」
  • ③なぜ、GAFAMとの接点が必要なのか?

①半導体は今、どう進化しているのか?