米アップル、メタやアンスロピックとAI提携協議=WSJ
AI要約
- 1米アップルがアップルインテリジェンス向けに、米メタ・プラットフォームズとアンソロピックの生成AIモデルを組み入れる協議中
- 2提携によって得られる可能性のある利益の規模は不明だが、AI企業が自社製品の利用拡大を後押しする可能性がある
- 3新興AI検索エンジンのパープレキシティも生成AI技術をアップルインテリジェンスに導入する案を協議中
コメント
注目のコメント
私自身AppleはOpenAIをパートナーとして選んだものと思っていましたが、AnthropicやPerplexityなど各社との交渉を進めているとは想像もしておらず、驚きました。
生成AIの自社開発の遅れが指摘されていたAppleですが、つい先日にChatGPTを提供するOpenAIとの提携と各製品での連携が発表されていたところでした。Perplexityは検索が主とするためシナジーはあるように思いますが、OpenAIの競合にも当たるAnthropicはどのような位置付けでの連携を想定しているのか気になるところです。
いずれにしても、Appleは開発の遅れをどうカバーするかにあたり、先端技術を保有する各社をある種独占的に囲い込み、競合に対して圧倒的な製品開発に取り組もうという姿勢が窺えます。
やはりAppleの主は技術開発ではなく、サービス開発・製品開発にあると思うと、現状を踏まえれば、他社には真似できない理に適っている戦略なのかもしれません。今後の進展が楽しみです。つい先日ソフトバンク社もPerplexity社とパートナーシップを発表して、なんとAppleまでPerplexityとの協業を検討しているとは。色んなAIモデルの採用を検討しているようですが、AIモデル提供会社側は、Appleという世界的なブランドに採用されることで、会社の知名度と信頼性が飛躍的に向上します。これは他の企業や顧客からの信頼を得るための大きな後押しとなるでしょうね。また、収入源の確保に留まらず、大規模なデータセット(トレーニングデータ)へのアクセスが可能になることから、更なるAIモデルの精度も期待できることから、各社は大手キャリアや携帯メーカーとの提携に躍起になっていることでしょう。
Appleの強みはデバイスを通じた顧客インターフェースです。例えばGoogleからはiPhoneのブラウザーのデフォルト検索エンジンをGoogleとすることで何百億円もの通行量を毎年とっています。
同じことをAIで実現しようとしてるのだろうという憶測はBloombergの記事でAppleとOpenAIの提携に金銭が発生していないという事実が明るみに出たこと、ChatGPTがあくまでオプショナルな位置付けでiOSに組み込まれていた(というか転送してるだけ)からも推察されていました。
もし来年OpenAIがぶっちぎりで高性能のモデルを出していたら、この力関係は変わるのかもしれませんが、Anthropicのモデルの精度向上はここのところ著しいと報告されています。