フーシ派、米空母攻撃成功と主張 紅海、米側は否定「全くの誤り」
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イエメンのフーシー派は、イラン革命防衛隊に兵器と攻撃目標に関する情報を供与されながら、ミサイルとドローンを使った攻撃を続けています。
2023年11月以来、毎月数隻の民間船が損害を受けており、イラン革命防衛隊による兵器の供与も間断なく続いています。
フーシー派(とその背後にいるイラン革命防衛隊)の目的は、イスラエルおよびイスラエルを支援する欧米諸国の権益に損害を与えることです。
具体的には、紅海やスエズ運河を通るタンカーや貨物船を攻撃することです。
それによって、権益を損ねたり、イスラエルへの物資の流通を妨げようとしています。
その目的自体は、おおむね成功しています。
6月12日には、紅海を通ってインド洋に出ようとしていたギリシア企業が所有する貨物船(MV Tutor)を、水上ドローンとミサイルを使って攻撃、乗員を殺害し、沈没に追いやっています。
6月だと、沈没までやられた船はこれだけですが、損害を受けた民間船は他に4隻あります。
米国としては、放置できないので、空母アイゼンハワーを中心とする空母打撃群をイエメン沖に移動させて、民間船の防衛と、イエメンへの爆撃を続けてきました。
フーシー派は、これら米海軍の艦船も攻撃しましたが、傷1つつけられませんでした。
さすがに米海軍の艦船なので、ミサイルもドローンもレーダーに映った時点で全て撃墜されました。
空母アイゼンハワーは、今はレバノン沖にいます。
米海軍による民間船防衛は、一定の成果があり、米海軍がいなければ、もっと多くの民間船が損害を受けたでしょう。
しかし、毎月数隻の民間船が損害を受けており、フーシー派はその目標である、民間船が紅海を通るのを中止させることにはおおむね成功しています。1つ歴史の教訓を。太平洋戦争で政府は大敗した1942年のミッドウェー海戦で大勝したとウソの宣伝をしました。生き残った兵士を孤島にかくまってまで真実が漏れない工作をしました。戦後の東京裁判でA級戦犯になった軍の最高幹部でさえ、本当に勝ったと信じていた人が相当数いたぐらいです。しばらくおとなしかったフーシー派とソマリア軍は、一度は枯渇した兵器の補充をしていると見られています。