【世界初】執刀医が明かす「ブタからの臓器移植」のリアル
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人以外の動物の臓器を移植する「異種移植」の試みを紹介する全2回の特集。第1話は、今年3月に世界初の遺伝子改変ブタからの腎臓移植で執刀医を務めた河合達郎医師へのインタビューをお届けします。
意外にも、元々は「異種移植に興味がなかった」という河合医師ですが、その後、どのように考えが変わっていったのか、そして世界初の手術での実感などを、率直な言葉で語ってくださいました。患者さんの亡くなった日の朝の様子など、病院の発表だけではうかがい知れないエピソードが幾つもあり、新たな医療が生まれる現場を垣間見るような思いで話を伺いました。亡くなられた方から提供された腎臓を移植するよりも、健康に生きている豚の腎臓を移植する方が、すぐに機能して予後も良いものなのですね。
そしてそれを可能にするために、膨大な回数の実験・試行錯誤を行って、方法を確立し、治療を実現したというのは、大変素晴らしい取り組みだと思います。
また生命倫理的には、河合医師の言う通りだと思います。豚を食用のために品種改良するのと、本質的には変わらないでしょう。
ただ話は少し変わりますが、骨髄等の移植によって子供の難病を治療するために、より適合しやすい遺伝子の子供を意図的に選別・出産する「救世主きょうだい」というものがあります。これについては生命倫理上やや問題があります(とはいえ私は個人的には、同じ状況になったらやると思います)。
こういう分野についても、ヒト以外の細胞でカバーできるようになれば、倫理上の問題をクリアしやすくなるのかもしれません。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG164HX0W4A410C2000000/
https://globe.asahi.com/article/11581685