米新規失業保険申請、10カ月ぶり高水準 労働市場の緩和示唆
AI要約
- 1米労働省が発表した6月8日までの1週間の新規失業保険申請件数は前週比1万3000件増の24万2000件と、10カ月ぶりの高水準となり、労働市場の緩和が示された
- 2季節調整前の申請件数は3万8530件増の23万4707件。カリフォルニア州の1万0311件の急増が主に寄与した
- 3米パンテオン・マクロエコノミクスのシニア米国エコノミスト、オリバー・アレン氏は、需要の緩やかな軟化が企業、特に中小企業に重くのしかかり始めているとのこと
コメント
注目のコメント
ISM非製造業や雇用統計は上振れましたが、それ以外の指標は軒並み下振れしており、エコノミックサプライズ指数も低水準にありますから、やはり全体として米国経済の減速は確度が高いと思います。
昨年の秋口から年末年始にかけて景気が再加速した局面では、1/13に194,000にまで減少しました。その後は210,000前後で安定していましたが、5/4に23万人、そして今回24万人を超えて増加しました。節目を突破することに意味は株価のチャートと同じです。方向性と力強さを示すベクトルと考え方は同じです。米国経済はごくゆっくりと減速していると理解して良いと思います。
わずかではありますが、消費も減速の兆しがあります。コロナ禍による強制貯蓄のおかげもあり、これまで腰が強かった米国経済ですが、強制貯蓄も底をつき、さすがに高金利の影響が出始めたといったところでしょうか。