2024/6/11

【参入障壁】世界の「上位1%」を選ぶ時に考えること

NewsPicks 副編集長
参入障壁を格付けする──。
米国の調査会社モーニングスターの「エコノミック・モート・レーティング」は、企業の持つ「moat」(モート=参入障壁)に対して3段階の格付けを付与している。
この格付けが特に高い「ワイド・モート」企業は、世界の上場企業の中で推定1%しか存在しないという。
モーニングスターは、「ワイド・モート」の格付けを付与され、「割高ではない」などの条件をクリアした40社を集めた「ワイド・モート・フォーカス・インデックス」という指数を運用。
S&P500を上回るパフォーマンスをたたき出す。
モーニングスターには、この格付けを最終的に決めるメンバーが20人いる。彼らが協議、投票して決めるのだそうだ。
今回、話を聞くのはこの20人のメンバーの1人。シンガポール在住の日本人、伊藤和典氏だ。
参入障壁の考え方を知って、企業を見る目を養おう。
INDEX
  • ゲーム会社で初めて最上位
  • 映画の世界的ヒットで逆転
  • 日本の半導体は?
  • 落選する会社は?
  • モートを評価する

ゲーム会社で初めて最上位

──モーニングスターは、参入障壁の高さを3段階に分けて格付けしています。最も高い格付けを付与されている日本企業はあるのですか。