大企業“出戻り”社員12人に聞いた「5つのリアル」。アルムナイ転職「本当の話」をしよう
コメント
注目のコメント
>ショッキングな事実を挙げておくと、実は、直近の職より年収を下げている人は半数(12人中6人)にのぼった。
ここがポイントですね。パーソル総合研究所で行った調査でも、大手企業は特に出戻り採用時に年収・役職が下がる割合が高くなっています。これは就業規則などには書かれない、その企業の「暗黙の了解」です。
大手企業の新卒からの平等主義的な昇進レースのロジックでは、「一度外にでた」ことが評価されず、内部で残っている社員感情を気にするため、退職前より高いポジションでは採用しないのです。
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/alumni.html当社のような小さなサイズ(100名強)の企業でも、アルムナイ転職が起きています。文中にある"自然な流れ"タイプで、元同僚や上司と飲みに行っているなかで、戻ってきたら?となったそうです。このあたりはデザインすればするほど不自然になるので、如何に自然発生させるカルチャーや退職時コミュニケーションを作るかがポイントだと思っています。
看護師不足を解消するために、わざわざ退職した看護師さんを呼び戻して通常よりも高い給与支給を約束したにもかかわらず、「出戻りなのに給与が高い」などと述べて出戻り後に給与を下げたのが違法とされた裁判例なんかもあるのですが(秋田地裁大舘支部平成12年7月18日判決:小坂ふくし会事件)、プロピッカーのパーソル総合研究所の小林様のコメントにて指摘されているように、出戻ったはいいものの扱いが悪くなってしまい労使間紛争が生じるケースは今後増えていくんだろうと思っています。
私は出戻りの文化が浸透していくことで雇用の流動性が高まっていくこと自体には賛成ですが、出戻りをした人間を不当に悪く扱うようなケースには警鐘を鳴らしたいです。
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