2024/6/3

【日本初】スタートアップ「専用」の健康保険が始まった

NewsPicks 副編集長
会社員として働く人なら、誰でも加入する健康保険。
毎月の保険料が給料から天引きされ、保険証を提示すれば、医療費のうち3割の自己負担で治療が受けられる。健保が残りの7割を負担している。
6月1日、この健保に新たなプレーヤーが登場した。スタートアップ「専用」の健保組合である。
その名も「VCスタートアップ健康保険組合」。
スタートアップやベンチャーキャピタル(VC)が加入し、加入者は発足時点で1万人を超える
これまでの健保よりも保険料率を下げたことで、給料の手取り額アップにつながるという。
加入者の平均年齢が低いのもスタートアップならでは。年齢層や働き方に合ったサービスの提供や、デジタル化による効率化も目指す。
この5〜10年で、大企業からスタートアップに転職する人は徐々に増えつつある。ただ福利厚生や働き方に不安を覚える人も少なくない。
新たな健保は、スタートアップ社員たちの「健康」をどう変えるのか。詳しく解説する。
INDEX
  • 「スタートアップ健保」の中身
  • 健保ができたら、何が変わる?
  • スタートアップならではの健康課題
  • 実は多くの健保が、赤字に苦悩

「スタートアップ健保」の中身

まずは、VCスタートアップ健保の詳細を見ていこう。