京都大学と住友林業、世界初の木造人工衛星「LignoSat」完成。JAXAへ引き渡し宇宙での運用へ
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注目のコメント
木工業者としては、非常に夢のある話しです。
よくまあ、木材という生物細胞の有機素材がNASA,JAXAの厳しい試験をパスできたなあと驚きを隠せません。
素材に使用された「ホオノキ」は、比較的柔らかく軽い木で狂いも少なく寸法安定性が良い。そのため日本の和家具でも箪笥の引出しなどよく利用されて来ました。
板同士のジョイントの「留め隠し蟻継ぎ」という仕口加工法も、これも古くから使われて来た技法で接着剤や金物に頼らない強固な組手です。
現在ではNCルーターで機械加工するのが一般的ですが、ルーターでは加工穴がどうしても丸くなってしまい遊びが出ます。職人がノミやカンナで加工した方が鋭角な角同士で強固に組まれるため、より強度が高いです。
将来は、ぜひとも木製人工衛星が飛ぶところを見てみたいですね。しかしどうやって強い宇宙線から保護するのでしょう。木材を使うというアイディアは興味深いし、再突入の際に燃焼しきるという点は長所だと思うが、体積がかさばるなど、宇宙に持っていく短所もある。これが果たして世界標準になるかどうかはまだよくわからない。
2021年下半期から実験などを始め、あまり遅れることなく、完成したんですね。
住友林業プレスリリース:https://sfc.jp/information/news/2024/2024-05-28.html
世界初の木造人工衛星が宇宙へ 狙いは「完全燃焼」
産経ニュース
https://newspicks.com/news/6204099