国内初6兆円投信なるか、16年ぶり最高も-個人マネー主役交代を象徴
AI要約
- 1公募投信全体の残高は3月末に過去最高の227兆円を記録した
- 2eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は積み立て投資が普及してきている
- 3オルカンは業界最低水準の運用コストを目指す投信シリーズの一つ
コメント
注目のコメント
オルカンやS&P500がこれだけ大きくなったのは、つみたてNISAが始まるタイミングで制度のコンセプトにあった投資信託を作ったこと。その後も、競合する低コスト投信が出てきた時に、新たな投資信託を出すのではなく、既存投信の手数料を引き下げたこと。この2点が大きいと思います。既存投資家は定期的に低コスト投信を探して乗り換える必要がなく、持ち続ければいいという安心感がありますよね。
オルカンは世界の株式投資に日本人が目覚めた商品として画期的だと思います。オルカンは年金など機関投資家の運用としては昔から一般的でした。しかし、国内の個人向け投信はテーマ型投信の壁が崩せませんでした。2020年頃から金融庁が投信の運用成績の統計を整理して公表しました。結果として、テーマ型はダメだと結論付けました。諸外国ではこの動きは30年ぐらい前に起きました。このタイミングでコロナ禍の中で株価が上がり、新NISAが始まり、オルカンがブームになった、こういう流れです。しかしまあ、日本の金融が遅れていることを象徴する一つの事例になったと思います。ただ、オルガンに投資した新しい投資家層は、まだ本当に厳しい下落相場を経験していません。投資期間はある意味で永久です。先は長いと構える事が大事だと思います。